第8回|土木一式工事とは?建築一式工事との違いや建設業許可が必要なケースを解説

建設業許可アカデミー 第8回/全50回


目次

はじめに

「土木一式工事と建築一式工事は何が違うの?」

建設業許可を検討される方から、よくいただくご質問です。

どちらも「一式工事」という名称ですが、対象となる工事や役割は大きく異なります。

今回は、土木一式工事の内容や建築一式工事との違いについて、わかりやすく解説します。


土木一式工事とは?

土木一式工事とは、道路や橋梁、河川、上下水道などの土木工作物を総合的に施工・管理する工事です。

単に重機を使って掘削する工事ではなく、複数の専門工事を組み合わせ、工事全体を取りまとめて完成させる工事が対象となります。


土木一式工事の代表例

土木一式工事には、次のような工事があります。

  • 道路工事
  • 橋梁工事
  • 河川工事
  • トンネル工事
  • 上下水道工事
  • 宅地造成工事
  • ダム工事
  • 港湾工事

これらの工事では、多くの専門工事を調整しながら全体を完成させることが求められます。


建築一式工事との違い

建築一式工事は、住宅やビルなど建築物を対象とする工事です。

一方、土木一式工事は、道路や橋、河川など土木工作物を対象とする工事です。

つまり、

  • 建物を造る → 建築一式工事
  • インフラを造る → 土木一式工事

というイメージです。


一式工事と専門工事の違い

「土木一式工事の許可があれば、とび・土工工事や舗装工事もすべて対応できる」

このように考えられることがありますが、必ずしもそうではありません。

とび・土工工事や舗装工事などを専門に請け負う場合には、それぞれの専門工事の許可が必要になるケースがあります。

工事内容に応じて適切な業種を取得することが重要です。


よくある勘違い

「重機を使う工事なら土木一式工事」

重機を使用するかどうかではなく、工事全体を統括・管理する工事かどうかで判断します。


「土木一式工事の許可があれば舗装工事も自由にできる」

舗装工事を専門に請け負う場合は、舗装工事業の許可が必要になることがあります。


「建築一式工事と土木一式工事は同じ」

対象となる工事が異なります。

建物を対象とするのが建築一式工事、道路や橋などを対象とするのが土木一式工事です。


行政書士からのワンポイント

公共工事へ参入する建設会社では、土木一式工事の許可が重要になるケースが多くあります。

現在の工事内容だけでなく、将来的な受注予定も考慮して許可業種を選ぶことが、事業拡大への第一歩となります。


まとめ

土木一式工事は、道路や橋梁、河川などのインフラ整備を総合的に管理・施工する工事です。

建築一式工事とは対象となる工事が異なり、専門工事とも役割が異なります。

自社がどのような工事を請け負うのかを整理したうえで、適切な業種の許可を取得しましょう。


行政書士法人HALがサポートします

行政書士法人HALでは、お客様の事業内容や今後の事業計画を丁寧にヒアリングし、最適な建設業許可をご提案しています。

新規取得はもちろん、業種追加や更新、経営事項審査(経審)、入札参加資格申請まで、建設会社の成長をワンストップでサポートいたします。

「土木一式工事の許可が必要かわからない」という方も、お気軽にご相談ください。


この記事を書いた人

岐阜・大阪・名古屋に拠点を構え、「できない」ではなく「どうすればできるか」を徹底的に考える行政書士法人。建設業許可や産業廃棄物許可などの許認可申請、太陽光発電施設の名義変更、外国人ビザ申請(実績1,000件超)を中心に、複雑な行政手続きをワンストップでサポートしています。

目次