建設業許可アカデミー 第45回/全50回
はじめに
「売上が増えてきたので、法人化した方がいいでしょうか?」
「個人事業から会社にした場合、建設業許可はどうなりますか?」
建設業を営む個人事業主の方から、このようなご相談を多くいただきます。
法人成りには、信用力の向上や事業拡大など多くのメリットがありますが、一方で建設業許可をはじめとする各種手続きも必要になります。
今回は、建設会社が法人成りするメリット・デメリットと、建設業許可に関する注意点について解説します。
法人成りとは?
法人成りとは、個人事業主として行っていた事業を、株式会社や合同会社などの法人へ移行することです。
建設業では、事業拡大や公共工事への参入を見据えて法人成りを選択するケースも少なくありません。
法人成りのメリット
① 信用力が高まる
法人になることで、金融機関や取引先からの信用力が向上する場合があります。
元請会社との取引や採用活動でも、プラスに働くケースがあります。
② 事業拡大しやすくなる
法人化をきっかけに、
- 従業員を増やす
- 元請工事へ参入する
- 公共工事を目指す
など、事業を拡大しやすくなります。
③ 資金調達の選択肢が広がる
融資や補助金など、法人として利用できる制度が増える場合があります。
④ 事業承継を見据えやすい
将来的に会社を引き継ぐことを考える場合も、法人の方が事業承継を進めやすいケースがあります。
法人成りのデメリット
もちろん、法人化には注意点もあります。
- 設立費用がかかる
- 会計・税務の管理が複雑になる
- 社会保険などの手続きが必要になる
- 毎年の法人運営コストが発生する
そのため、売上や利益、今後の事業計画を踏まえて判断することが大切です。
建設業許可は引き継げる?
ここは特に注意が必要なポイントです。
個人事業主として取得した建設業許可を、そのまま法人へ引き継ぐことはできません。
法人として建設業を営むためには、法人名義で建設業許可を取得する必要があります。
そのため、法人成りを予定している場合は、会社設立と建設業許可のスケジュールをあわせて計画することが重要です。
法人成りの一般的な流れ
- 法人成りの時期を決める
- 会社設立(定款作成・登記など)
- 法人名義で必要な許認可を取得する
- 個人事業から法人へ契約や取引を移行する
- 税務・社会保険などの各種届出を行う
建設業許可以外にも、関係する手続きが複数あるため、事前準備が重要です。
よくあるご相談
「法人化するベストなタイミングは?」
売上や利益だけでなく、今後の事業計画や採用予定、公共工事への参入予定などを踏まえて検討することをおすすめします。
「法人化したら建設業許可はそのまま使えますか?」
個人事業主の許可と法人の許可は別です。
法人として新たに建設業許可を取得する必要があります。
「会社設立と建設業許可は同時に相談できますか?」
はい。会社設立と建設業許可を一体で進めることで、スケジュールや必要書類の調整がしやすくなります。
行政書士からのワンポイント
法人成りは、単に会社を設立するだけではありません。
建設業許可、契約関係、各種届出など、多くの手続きが関係します。
事前に全体の流れを整理しておくことで、スムーズな移行が可能になります。
こんな方は一度ご相談ください
- □ 売上が伸びてきたので法人化を検討している
- □ 元請会社から法人化を勧められている
- □ 公共工事への参入を目指している
- □ 建設業許可も含めて相談したい
- □ 会社設立からワンストップで依頼したい
まとめ
建設会社の法人成りには、
- 信用力向上
- 事業拡大
- 資金調達
などのメリットがあります。
一方で、建設業許可をはじめとする各種手続きも必要となるため、会社設立だけでなく、その後の許認可まで見据えて準備を進めることが大切です。
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